ポソンはじめました。
「ポソン」というものを知っているだろうか。
私は5年ほど前、漫画家の瀧波ユカリ先生のTwitter(当時はTwitterなので、以下もTwitterで失礼します。現Xです。)で存在を知った。
ポソンは簡単に言うと、韓国産の超絶あったか靴下。
瀧波ユカリ先生のTwitterによると、「冷えがちな足を包み込んでくれるもこもこの裏ボアと、謎のカラフルな花柄が大変ノスタルジックな代物」らしい。
なにより「履く肉」という、先生ならではの痺れるようなパワーワードが私の心を鷲掴みにした。
「履く肉」て。すごくない?
冬場しばらく外にいようものなら、足のつま先は凍え固まり、感覚がなくなるのは普通。
ついでに手も手首から指先まで冷えるので、ハンドウォーマーなくして眠ることはできない。
若い時からこんな調子で汗もかきにくく、冷え性の鏡のような人生だった。
しかしコロナ以降のここ2~3年、休日は意識的に歩くことを続けていたらかなり汗をかけるようになった。
冬でも15~20分も歩けばじんわり汗をかく程度には、代謝がよくなってきた実感があった。
だがどうだ。
朝起きるとひんやりしてきて、素足にスリッパだと冷える。
あんなに代謝が上がったはずのに、末端まで血液を送るポンプは育っていない。
代謝とはなんぞや。
ポンプは課金アイテムなのか。
瀧波先生は、毎年冬になるとポソンの素晴らしさをTwitterで語っていらした。
それを見るたびに「今年こそ買う」と意気込むのだが、なんだかんだ先延ばしにしていた。
「ゆうてもルームソックスも靴下もたくさんあるしな~」と、スルーしていたのだ。
この時のわたしよ、見ておくがよい。
わたしは今年、すでに1度ポソンに遭遇していた。
友人のYちゃんと新大久保の路地裏をぷらぷら歩いていた時に、店先のワゴンにわっさーっと積まれていたのだ。
「あーッ」と思いながら、日差しの強さとのどの渇きに負けてカフェへ逃げ込んでしまった。
それから数日。
瀧波先生がツイートしていたのだ。
「ポソンでお馴染みの新興商会さんが、ミドルポソン5足セットを100セット限定で送料無料キャンペーンやってる」と。
「わお」と声が出た。
数年買おう買おうと思いながらなんとなく見送っていたポソン。
ちょうど数日前に見て、そこにきてこのキャンペーン。
これはもう、運命。ばばーん!
そこからの記憶はあまりなく、購入ボタンを押し、クレカ情報を入力して、気が付けばスマホの画面に「ご注文ありがとうございます。」の文字が。
残りは97セットということは、キャンペーン3番乗りだ。
3はわたし的ラッキーナンバーなので、「しめしめ、さすがわたし。」とひとりごちる。
普段Twitterは見る専門で、つぶやくとしても誰かのツイートをリツイートするだけのわたし。
このときばかりは、瀧波ユカリ先生へキャンペーン情報へ感謝と、購入したことの報告リプをしてしまった。
瀧波先生、ありがとう。背中を押してくれて。
新興商会さんの発送業務は迅速で、購入した3~4日後に手元に届いた。
これが5年恋焦がれたおばあちゃん的花柄!!(褒めてる)
袋から出すと小学生の娘用かと思うほど小さく見えて、「サイズ間違えた?」
と一瞬不安になったのだが、なんのことはない。
めちゃめちゃ伸びる。
わたしの足という肉を飲み込み、ポソンという生き物が息を吹き返したかのよう。
めちゃくちゃだけど、そんな感じ。
あと、イメトレはしていたけど本当に暖かい。
伸縮性のある生地が足にフィットして、キツさはないけれど程よい締め付け感が何とも言えない。
発熱するわけではないのに不思議と爪先が冷えで痛くならない。
よくあるルームソックスだと履いていても爪先だけ冷え冷えなのだけど、ポソン、すげえ。
今回はミドルポソンを購入したので、次回はぜひロングポソンを手に入れたい。。
黒無地のスタイリッシュポソンもあるらしいが、欲しいのは俄然、頓智気柄。
あっという間にポソンにもうメロメロ。
引き返せないねこりゃ。
ポソンとわたしの物語は始まったばかりです。ふふふ。